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週刊わたしのT-72

週刊わたしのT-72

ロボット開発史講座 古代から自動人形まで

ロボット開発史講座

~maid その言葉に見せられた男たちの挽歌~


男たちは追い詰められていた。どうしても、超えられない壁があった。
その時、一人の研究員が言った。 おも○らし機能だ!
男たちに、激震が走った。
次回、プロ○ジェクトX セリオ開発計画~見果てぬ夢を追って~

……ヘッドライト・テール○ライト(BGM)……

おーい、聞いてるか? 

ん? なんだ? 今EDのさびのいいところなのだ。邪魔しないでくれるか?

いや、あからさまに嘘予告を冒頭に持ってくるってのはどうよ?

今日の講義はそれだぞ?

えええええええ! 俺はこれからセリオとマルチの開発秘話、それもおもら○しについて聞かなければいけないんですか?
いくらなんでもそれはいろいろな意味でやばいような気がいたしますが、いかがお考えでしょうか、美人で聡明なアル・アジフ様?

いや、そう本当のことを言うでない。照れるではないか。ふむ、そこまで言われてはしょうがない。ちゃんと講義を始めるとしよう。

わーい、うれしいなー

ふふ、いくら本当のこととはいえ、ほめられるのも悪くはないのぅ。というわけで、今回の講義はロボットの開発史、神話から自動人形までだ。

せんせー、なんで神話時代からなんですかー? ロボットについて語るなら近代からでいいような気がするんですが?

ふ、そこが汝の浅はかなところよ。よいか? 確かにロボットというものは近代からのものかもしれん。
だが、考えというもの自体は古よりあったのだ。温故知新という言葉のように、まず古きを知ることなのだ。

なるほど一理はあるな。

そういうことだ。ではこれから始めるが、その前にプリントを配っておくぞ。

おぅ、プリント配りは任せておけっ! って、俺一人しかいないじゃーん(ノリツッコミ)

……(冷たい目)

ああん、そんな目で俺を見ないでっ! ……って、おい、なんだこれは?

ん、簡潔にまとめたロボット開発年表だが、それがどうした?

いや、それはわかるんだが、なんだ、この嘘だらけの年表は?

汝……細かいことを気にすると禿るぞ?

そーいう問題か? そーいう問題だとしか思っていやがりませんか? 大嘘とネタでまみれた年表を資料と言い張るのはどうかと思いますけどね?

そんなことはないぞ、本当の出来事も書かれておるぞ?

本当の出来事もって、おい。 残りは大嘘だと認めたようなもんだが、で、どれくらいよ、本当のことの量は?

1割かな?

うあ、真顔で言い切ったよ、この人……

う、うるさい! よいか、今後はこの資料も参考にして進めるからな、目を通しておくのだぞ、
いいな、わかったな? 返事の前と後ろにサーをつけろ。じっくりかわいがってやる! 泣いたり笑ったり出来なくしてやる!

いや、後半キャラ違いますよ、アルさん?

何か言ったか?

……いえ、どうか先を続けてください。

うむ、まず最初は神話に出てくるロボットについてだな。一番古いと思われるというか、
確認できた中で一番古いものは、紀元前8世紀のホメロスの叙事詩「イーリアス」に最古のロボット「黄金の美女」登場というものだ。

なんかいきなりえっちいんだが、それはいったいどういうものなんだ?

資料が無いので知らん!

おいおい、それは不親切すぎないか?

と、言いたいところだが、わかる限りのことは述べておこう。どうやら、これはヘパイトスが作ったものらしい。

ああ、戦闘後に自動的に武器防具を修復してくれる人か。

それはヘラクレスの栄光だぞ……  まぁ、よい。ちなみにこれについては資料が少なすぎて、これくらいしかわからんかったのだ。これ以上聞いても何もでてこないぞ?

ぬ、無責任だとは思うが仕方が無い。都合が悪いところはスルーだ。次いくぞ。

お主のそういう無意味にポジティブなところは好意が持てるぞ。次に出てくるものは、紀元前3世紀 ギリシャ神話に「青銅人間タロス」が登場してくる。

うーん、どっかで聞いたような気がするんだが、思い出せないなぁ……

名前自体は有名であるからな。RPGにもよく敵として登場してくるぞ? もちろん原典とはなにも関係が無いものに仕上がっているがな。

あー、それで聞き覚えだけはあったのか。 って、おい! なんで俺が万年金欠で喘いでるのに貴様がRPGの敵キャラだってことを知っているんだ?
まさか、お前、俺のなけなしの金で買っているんじゃないんだろうなぁ?

ぬっ、妾がそのようなことをすると思っているのか、このうつけ!  あ、このようなところにタロスに関する再現VTRがあるではないか、丁度いいから流すぞ。 

話そらすんじゃねぇ! 俺の疑問に答えろっ!



<<再現VTR BGM 鬼刑事アイアンサイド from ウィークエンダー>>

タロスとは、元々がエウロペ(美人)に一目ぼれしたゼウスが、クレタ島に軟禁し、外敵から守護するために置いた、青銅の巨人。
1日に三度クレタ島を駆け巡り、近づく船があると大きな石を投げて撃退したという。だが、そこへアルゴー号探検隊のご一行がやってきたのであった。(CV: 大塚明夫)

あれは全身が青銅でできているので、ほぼ不死身ですわ。しかし、一本の静脈イコルが頭から踵まで釘で打ち止められ、
イコルには神の血が流れていまして、足のかかとの部分だけはもろいという弱点がありますわ(CV: 大塚明夫)

まぁ、ぶっちゃけタロスを倒してアルゴー号は進むのですが、倒し方には諸説ありますの。
1.タロスは船に向かって岩を投げようとして鋭い岩を踏んでしまい、踵を傷つけてしまった。その傷から体液(鉛)が流れ出てしまい、身体が崩れてしまった。
2.メディアが不死身にしてやると言って釘を抜いた。
3.ポイアスが踵を射たなどの話もある
4.映画:「アルゴー探検隊の冒険」 では、かかとに蓋があり、ヘラクレスがそれをこじあけて中の鉛を出してしまうことで倒していた。(CV: 大塚明夫)

この後、私は婚約者に騙されたり捨てられたりで、それはもう聞くも涙語るも涙の悲劇が……ぶつっ…… (CV: 大塚明夫)

……砂嵐……

<<再現VTR ショック! 電影少女のレンタルショップがライブドアに買収!? 終了>>



あー、ちょっといいか?

ぬ? なんであるか?

内容はわかった。なぜウィークエンダー風味なのかは聞かないし、あいつらが誰かも聞かない。途中で映像が打ち切られたことも聞かない。だが、一つだけ聞かせてくれ。なぜ、CVが大塚明夫のみなんだ?

大人の事情だ・・・・(そっと目を伏せる)

あー、悪い、やな事聞いちまったかな……

いや、気にするな。それと汝が気づいてないから言うのだが……

なんだよ、いいから言ってみろ。

この講座、全てCVが大塚明夫なのだ……

助けてっ! ソロモンの英霊達っ!

ま、細かいことは気にせず、次に進むぞ。

ん、まぁ、細かいのかどうかはしらんが、それには同意だ……

さて、今まで2つの神話に出てくるロボットを説明したわけだが、ぶっちゃけこれくらいだ。神話に登場するのは。



ばりーん(窓が割れる音)

なにやつ!

ふははははは、アル・アジフ! 貴様は一つ大事なことを忘れてはいないか?

うるさい、黙れ。


ちゅどぉぉぉぉぉん


窓の修理費払ってから死んでくれ

いや、待て。待ってください。お願いします。えーとですね、私が言いたかったことはですね。そのー、ピグマリオンが抜けていないでしょうかってことなんですが?

ピグマリオン? それなら俺も知ってるぞ。スケバン刑事とか超少女明日香とかを描いてる作者の漫画だろ?

お主、なぜそのような重箱の隅を極細筆ペンでつつくようなことを知っておるのだ? ピグマリオンといえば、ギリシャ神話にきまっておろうが。

おー、そっちのほうだったか。いや失敬失敬

いや、普通はこっちのほうだと思うが、まあいい。 で、ピグマリオンだが、あれはロボットではないぞ。

なにをぬかす、アル・アジフ! ああああ、いや、止めてくださいお願いします。爆発だけは勘弁を。

いいか、ピグマリオンの話はだな、現実世界に適応できなくなったフィギュアヲタが、理想のフィギュアを作って毎日ハァハァしていたら、なぜかリアルなオランダ人妻になったという話だ。まったくもって欠片もロボットとは関係ないではないか。

お前、意味わかって喋っているか?

妾はいつでも本気だ!

あー、さいですか。わかりました。つまりピグマリオンはロボットではないから関係ない、ということだな。というわけで、変態白衣、帰れ。

いや、その、さっきの爆発で全身打撲の手足にもう一つくらい新たな関節ができてるのですが、それでも帰れとおっしゃりますか、せにょーる?

うむ

ああ

エルザー、助けて欲しいのであるよ、エルザー

基本料金1回2000円 1km600円ロボー いやならそのまま死んでろロボー

払うっ、払うから助けて欲しいのであーる。

わかったロボー、期限までにきっちり耳そろえて払えロボー それじゃあ、ダーリン、今度はラブラブするロボよー

……………

なぁ、あいつら、いったい何をしにきたんだ?

さぁな……

最後に、有名なところで言うと、ゴーレムだな。

結構ゲームとかでも有名だしなぁ。でも詳細はしらんぞ?

あわてるな、これから説明する。ゴーレムの語源はヘブライ語で胎児という意味だ。ユダヤのラビ(律法学者)には、これらゴーレムを作る技術を持った者がいたといわれておる。

ほー、元々はユダヤの伝承ですか。

うむ、ゴーレムは日に日に大きくなり、最終的には壊さなければならない。家から出してはいけない、昼しか動かしてはならないという制約があり、守らないとゴーレムは急に狂暴になり、創造者でも手が付けられなくなる、と言われておる。
が、これを忠実に再現したゲームなどはまずないな、制限がきつすぎる。
まぁ、家事手伝いしかできなさそうなものを冒険には使えんわな。
それで、作り方なのだが、断食や祈祷などの神聖な儀式を行い、土をこねて人形を作る。
呪文を唱え、emethあるいはSehem-hamphoraschという文字を書いた羊皮紙を人形の額に貼り付ける。前者は「真理」という意味、後者は神の名前である。

なるほど、結構面倒なんだな。

そして、ゴーレムを壊すときには、emethのe、 Sehem-hamphoraschのSehemを消せばよいとされるのだ。

これは有名だな、emethのeを消して、meth、つまり死ということにするということだな。

で、だ。素材によってゴーレムの名前は微妙に変わる。木で作ればウッドゴーレム、石で作ればストーンゴーレム、鉄で作ればアイアンゴーレム、金で作ればゴールドライタン、車で作ればトランスフォーマー、バイクで作ると電人ザボーガー、ロケットで作るとマグマ大使、などなど、いろいろあるわけだ。

いや、まて後半なにかおかしいぞ。ていうか、お前、なんだそのアンチョコは?

ん? これか? これは富士見書房のモンスターコレク○ション(初版)だが?

だから、なぜそういうものを見る!

わからんのか? 妾の中の記述を抜粋したものがこれだぞ? これだといつでも気軽に参照できてお得だぞ?

ありえねぇ、なに考えてこいつを書き記したんだ、アルハザードのくそぢぢぃ……

なにかそこはかとなく侮辱されているような気がしたが?

いや、なんでもない、聞き流してくれると助かる……

まぁ、よい。とりあえず神話時代はここまでにしておこう。次は古代のロボットについてだが、ひとまず休憩を入れよう。



(休憩中)

だから、ネットゲームってみんな言ってるけど、元々は遊演体が主催していたPBM(Play By Mail)のことなんだってば。

いや、そもそもっと言ったって、もうPBM知ってるような人間は数が少ないだろ。

確かにそうだが、元PBM業界にかかわっていた人間とか以外に多いぞ?

そうだな、例えばだが、某ライアーソフトの人間は某遊演体のマスターだ。遊演体のオフィシャルイベントの時に撮影した、めておとか睦月とかの女装写真は探せば出てくるぞ。

なんか過去の恥部が写真で残っているのは嫌だな。あ、そういえば、NG95のGMだった水無神知宏も、今は18歳未満はできないエッチなゲームのシナリオ書いているらしいな。

あと、フル○○パニックの作者の賀東招二も元マスターだな。

宵闇眩燈なんとかを描いている八房龍之助は、元プレイヤーだったな。そう考えると、結構濃い業界から抜け出せてないの多いかもしれんな……

まぁ、当時の有名プレイヤーとかマスターなんぞ堅気じゃないといっても過言ではなかったからなぁ

あー、そういえば聞きたかったことがあったんだが?

なんだ?

当時の有名プレイヤーとか有名悪人プレイヤーへの嫌がらせがすごかったっていうのは本当なのか?

ああ、それか。今では考えられないことだが、当時はいろいろな噂が流れていたぞ。なにしろ、連絡手段にメールなんてものが無く、全て手紙だったから住所実名公開は当たり前のようにしていたからな。

例えばどんなのが?

自分が聞いた話だけだと、自転車のかごの中に火のついてない火炎瓶が置いてあった。剃刀レターはおなじみ、子猫の頭がクール宅急便で送られてきた、とかだな。

絶句……

いや、笑える話もあるぞ。丁度ゲーム内で新型爆弾(核爆弾)が登場したとき、広島のプライベの集合場所である原爆ドーム前で、新型爆弾について語り合った、とか。 丁度オウムが問題になっていたころに、どっかの店で軍事関係(ゲーム内)を語り合っていたら警察呼ばれかけたとか。

いや、それは笑えるというかなんというか……

まぁ、なんていうか古きよき時代?みたいな。

それでまとめるのもどうかと思うぞ……



キーンコーンカーンコーン

よし、では続きを始めるぞ。今度は古代に登場したロボットについてだ。まぁ、神話の延長だと思って聞いてくれればよい。

はーい、せんせー、わかりましたー

古代からのロボットの系譜といってもだなぁ、最盛期は18世紀の自動人形なんだが、起源をさかのぼれば古代ギリシャのヘロンにたどり着くのだ。

ぜ、ギリシャのヘロンが起源なのか、いまいちわかりかねるんだが?

うむ、いいところに気づいた。理由としてはだな、ゼンマイやカム、サイフォン、歯車、ピストンなどといったオートマタの基礎となる発明がこの頃なされていた、という点。そして、それらを用いたカラクリが製作されたのが、この時代というわけだ。

つまり、歯車とかゼンマイとかを統合してひとつの作動するからくりを作ったってことで、起源扱いされてるってことでいいのか?

察しがよいな、我が主よ。ちなみにヘロンが作ったものとしては、自動ドア、自動販売機などがある。

それはすごいんだが、当時の技術で考えると、それほど複雑なものではないと思うが?

うむ、原理は単純だ。だが、単純な原理を用いてこれらを創意工夫をしたという点はすごいものであると思わないか?

そうですね。その発想のすばらしさには感服します。

あー、、思い出した。確か自動販売機って、コインをこのフラスコの中に投入すれば底に沈んだコインの重みで液体の出口が開かれ、一定量液体が注がれると再びそれが閉じるっていう、聖水の自動販売機だっけか。

そうだな、原理は単純だが、当時の人にとっては驚きのものであったであろう。
さて、時代は一気に上って18世紀、自動人形の最盛期だな。フランスに有名な発明家が誕生する。名前はヴォーカンソン。有名な作品は、1738年製作の「アヒル」だ。

アヒル? それのどこがすごいのかさっぱりわからないんですが?

だな。アヒルくらいならDASH村にもいるしな。

ええい、うつけどもめ! このアヒルはだな、鳴き声をあげ、水を飲み、餌を食べ、排泄をしたと言われておるのだ! 現在は残骸しか残っていないのだが、当時大人気であったらしいぞ。

排泄までするって、自動人形がどう餌を消化できるっていうんだよ。排泄なら、鹿のプラモデルでもできるぞ?

いや、こっちを見つめながら爽やかな笑顔で言うのは止めてもらえませんか?

もちろん、自動人形であるから消化なぞできん。すべてカラクリで、餌を食べた後、糞に似た合成物を排出していたのだ。ただ、この合成物、本物そっくりの見た目と匂いだったらしい。芸の細かさではさすがとしか言いようが無いな。

すごいもんだな、そこまで芸が細かいとは思わなかった。

さて、この後も有名なものが続々と出てくるわけだが、紙面の都合というか長いから飽きたというか、そんなオーラなので、流し気味でいくぞ。

へーい

仕方ないですね。

しょうがないか

次に有名なものといえば、ケンベレンの将棋指し(1769)だな、これはチェス台の上に人形が乗っており、チェスを対戦するというものだ。

おー、これはすごそうだな。チェスなんていう高度なゲームをする人形を当時作成できるとは。

あー、いや、そういうわけでもないでもないと思われたり思われなかったり……

ん、どうした、アル? なにか隠してそうな感じだな。

なにか言いにくいことでもあるんですか?

おとなしく吐くと叙情酌量がつきますよ?

いや、その……なんというか、いんちきを疑う人には下の台をあけて見せ、なかには機械しかなかったのを確認させていたりするのだが……

ええーい、はっきり言わんか! 

つまりだな、下の台に人がいないように見えたのはただのトリックで、実際は中の人が操作してチェスをプレイしていたのだ……

あー、そうか、すまん(気まずそうに目をそらす)

いや、ここでガラハドを殺すのはどうかと

これでいいんだよ。

あまりにもとってつけたような気遣いだが感謝はしておこう。さて、次に紹介するのは、スイスの時計職人「ジャケ・ドロウ」が1774年ごろ制作した、「音楽家」「書記」「画家」3体のオートマタだ。

あまりにもストレートなネーミングだな……

オーソドックスは知性の墓場ですね。

ええぃ、うるさいうるさい! 妾が作ったものではないからしょうがないであろう! それぞれがどう動くかについては、想像したとおりだ。ここに出ているものだと考えて差し支えないぞ。

おおっ、これはすごいな。

なんていうか、さすがスイスの職人って感じはしますね。

我がスイスのぉぉぉぉx! 技術力はぁぁぁぁぁぁ! 世界一ィィィィィィィィ!!

さて、さくっと自動人形は流して、今回の章での西洋におけるオーラスとしよう。

オーラスってどういうことだ? 自動人形は流すって?

うむ、この後蒸気機関が発明され、蒸気機関ってすごいんちゃう? なんでもできるカモ となっていくわけなのだ。

なるほど、新しい技術への期待はいつの時代でもあるからなぁ で、なんかすごいものは出てきたのか?

すごいもなにも、1880年、ジョージ・ムーアによって作られた「蒸気人間」は二足歩行だぞっ!

おー、今の技術でやっとなんとかなったくらいなのに、蒸気機関で二足歩行ですか、すごいですねー

……アル、もういい、何も言うな。お前の目を見れば全てわかるぞ。

……

で、今度の蒸気人間はどんないんちきだったんだ?

じ、実はロクロのような軸から出ている横棒によって機体が支えられ、その軸を中心に回る仕組みだったり……

予想通りか。ま、こんなこったろうとは思ってもいたが、二足歩行というのは機械で実現するとなると難しいもんなんだな。

それについては、別の講義で語ることになるんだが、はっきり言って困難だった、ということだ。

なるほど。展開としては今後も二足歩行に挑戦しては夢破れていく熱き男たちのドラマが繰り広げられた末に、セリオさんにつながるわけですね。

いや、俺はマルチのほうが好きだ

あー、HMXでもめるのは次の機会にしてだな、今日はこんなもんで講義は終了か、アル?

いや、最後に……


ちゅどーん


ぬはははは、世紀の大・天・才ドクターウェストここに参上! というわけで、最後にこの私が講義をしてやろう!

わー、博士すごいロボー

わー、すごいシカー

がんばれシカー

今まで西洋の話ばっかりだったので、ここは一つ東洋の場合を話そう。

わー、博士すごいロボー

はっはっは、九郎、刺すよ? それはさておき、日本に鉄砲が伝来したとき、時計もいっしょに伝来し、そのとき歯車、ゼンマイなどが伝わったわけだ。それにより、時計職人が誕生していくわけだ。

はーい、せんせー、しつもーん

なんだ?

西洋の時計って、金属製品なのに、からくり人形って木製とかじゃないですか、なんでー?

うむ、いいところに気づいたであるな、大十次九郎(故意)。理由は簡単鎖国したから、周りに大量にある天然資源を利用するしかない、だ。

補足すると、ゼンマイは鯨の髭、歯車は木製で代用しているロボー、有名なお茶くみ人形なんかも中身はそうだロボー

うむ、えらいぞエルザ。で、天下泰平の江戸時代。文化の成熟期でもあるからして、からくり人形も発展をとげていくのである。

補足トリビア、西洋は人間を忠実に再現しようとしていたロボ、でも東洋はある種抽象的に、能の影響を受けた風味で発展していってるロボ。

この違いは農耕民族と狩猟民族の違いかもしれんが、詳しいことはしらん。まぁ、江戸で時計技術が発展しなかったのは農耕民族特有の、「夜明けから日没までお日様が出ていたら昼間」とかいうアバウトな時間間隔が原因かもしれないけどな。

まぁ、そういうわけであるからして、日本は日本で独自にからくりを発展させていったということだ。わかったか、大十時九郎?

わかったかロボー

お主ら、戯言はそこまでか……?

ぬかった! 生きていたのかアル・アジフ!

わー、怒ると小じわが増えるロボよー

ふ、ふふふふふふ、苦しんでから死ね。

わー、怖いぞ、ある・あじふー、小じわが増えるぞー

怖いロボー

お前ら、暴れるなら外へ行けっ、外へ!

第2回 完

次があれば→


閑話休題

なぁ、いつのまにあの鹿2匹増えたんだ? ていうか、どこの鹿だ?

ん、最初からいたぞ。ダンセイニとゲームをしていたんだが、こっちに興味があったので誘ってみたのだが、いけなかったか?

いや、別に悪くはないけどさぁ。……って、ゲームしてたのか、あの粘体スライムと鹿でかっ! 何をしていたんだ?

あー、よくは見てなかったが、お姉チャンバラとかいうケースが転がっていたな

趣味が渋いな……   で、あの鹿はどこの家の鹿なんだ?

隣のネロ教授の飼い鹿らしいぞ、ちょっと遠出するので預かって欲しいと言われたのでな。

いや、ここは俺の家なんだが、それだけの理由か?

あとはな、ちょっと小粋なアメリカンジョークくらいはできるとかなんとかいってたがな。

どうもー、ヘラジカですー

どうもー、アシカですー

おまいさん、それ鹿じゃないやんかー

ども、失礼しましたー

と、いう具合だ。

いや、それアメリカンジョークじゃないんだが…… で、いつまでいるんだ?

予定は未定とかいってたぞ。でも自分の食い扶持は自分で何とかするから、雨だけしのげればいいとも言ってたな。

ま、食費がかからないなら問題ないが、それにしても立派な鹿だな。

教授の躾がよかったんだろうな。 それはそうと、回覧板がきてたぞ。なんでも最近、失踪事件がこの辺で頻発しているらしいそうだ。

そうか、お前も気をつけろよ。見た目はお子様だからな。

はっはっは、九郎。死にたいか?

ごめんなさい……


次回の予告っ

波平です。最近サザエが出会い系にはまっているようなので、調べてみたらかあさんのほうがはまっていました。

さて、来週は
「ワカメ、ぐれる」
「怒りのマスオ、唸れ!パイルバンカー」
「タマ、発情期」
の三本です。

それではみなさんまた来週ー んがぐっぐっ


ここのアイコン素材はしろづくり様のアイコン素材を使用させていただいてます
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